1000年以上も前から、中国における姓氏に関する著作は絶えず編著されてきた。早くも戦国時代には、姓氏に関する著作「世本」が見られ、東漢時期に王符が編著した「潜夫論、志氏姓」と応劭が編著した「風俗通・姓氏篇」では、姓500件が収録されている。
後に、唐朝の杜嗣先が「菟●策」という児童向けの読み物を編著し、これが後世の人によって「百家姓」の雛形として認識されるようになった。
現代の「百家姓」は、歴代の学者の改訂と補充を経て形成されたものであり、その元は清代に流行した増訂版の百家姓からきている。
百家姓は、四言で一句を形成し、韻を踏んでおり、学びやすく書きやすく、「三字経」「千字文」とならんで、「三、百、千」と称されており、中国古代からの啓蒙の書のひとつである。
●くにがまえに元という字。
参考文献…中国児童成長必読書「三字経・弟子規・百家姓・千字文」、正見網中文版